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西条・新居浜の注文住宅:マーク住研 一級建築士レポート 左官工事

2014-06-09

右と左では左側の方が「地位」が高いとされています

右大臣より左大臣の方が偉いそうです。。。

左官工事はとても難しいから左官なんでしょうね・・・・

 

戦前の左官さんの仕事は

①屋根を葺く

②外壁のモルタルを塗る

③内壁の土壁を塗る

④浴室のタイルを張る

⑤トイレ・押入れなどの漆喰を塗る

住宅を仕上げる工事の大部分が左官さんの手によるものでした

 

ここ20年ほど前から外壁材にサイディングが多用され

またタイルやさん・クロス屋さんなどの専門職ができて

左官さんの仕事が激減しました

 

最近外壁の塗り壁がボツボツと復活してきました。。。。

仕上げのイメージが平滑で目地もないからすっきりとしたデザインになっています

外壁の塗り壁のクラック(ひび割れ)では雨水が侵入して建物を傷めます

 

そうなんです

左官工事が難しいのは、このクラックを起こさせない技術力なんです

 

 

report062

 

平ラスと呼ばれるラス網は凸凹がないのでモルタルが

食い込みません

 

report063バラ板

 

バラ板下地の間を1.5倍ぐらいにしないとモルタルが食い込まない

将来、滑落する恐れがある

 

report064 平ラス網

 

平ラス網は、うちでは絶対に使わない

ラス網の重ねは、15センチはとる

 

左官工事は難しい・・・・

難しいいからと勉強しないから、コスト優先の左官さんを指導できない

左官さんにお任せぱなしです

 

木工事は得意でも左官工事の職人さんを指導できないデザイナーさんが蔓延している(悲)

 

外壁に塗り壁なら色々ありますが

ノンクラック工法かサイディング下地は自信があります

でないと、30年後に地震の際に滑落します

モルタルは重たいから、雨水の侵入・網を留めるタッカーが錆びて朽ちる・・・

だから地震で滑落して、自分の家で怪我をする

 

残念ですが上の写真は、6/6(金)の西条市内の他所さん現場の写真です